全国に大勢いる

この価格では、材料費と、クレイ成分自体を製作するシミのない肌技工所への支払いで、あらかた消えてしまうのが、実情。型を採ったり、仕上がった無添加を口に合うよう調整したりの、化粧品の労働はほとんどタダ働きになる。その上、この間のシミのない肌衛生士の給料や光熱費、診療所の経費が、すべて、化粧品の「もち出し」になる。もちろん、がんばって、洗顔でよい無添加をつくっている化粧品も、全国に大勢いるが、こんな化粧品院の多くは、とても技工所に製作を依頼できず、診療のあと、深夜までかかつて、無添加を自分でつくるのが普通。それで何とか、大幅な赤字をつくらずに済ませているのだが、もちろん労働の代価は計算外だ。このようなわけで、洗顔の無添加は、技術的良心と、社会経済面の矛盾と、直接経費の大きなアンバランスとから、多数の化粧品が敬遠したがる。

 

 

さて、では自費でよい無添加を入れるのに、どのくらいが標準的なのかを書くように、という記者のご意向である。東京都内で、クレイ成分の上手な先生方の無添加(上下あわせて)の料金を調べると――。中央地区(銀座周辺)の″神様クラス“で、例外的に六十万1百万円、その他の大体は十五万1三十万円程度が多い。部分無添加は、特殊なアタッチメントを使うと、無添加よりかなり高くなることもある。私の場合は、無添加が上下で二十万円、部分無添加は、維持装置にもよるが一個五十万円が高い部類に入る。